前回の続きです。
習い事に対する
コーチング的な考え方は
親のやらせたいことではなく
子供のやりたいことを
習わせる、です。
また、辞めたくなったら辞めて
次のやりたいことをやればいい、です。
しかし、一般的な考えの人が
このことを愚直に実行すると
色々と疑問が湧いてきます。
今回は2つめの疑問についてです。
例えば、子どもが
ピアノに興味を持っていたとします。
しかし、状況によっては
ピアノ教室という存在を
知らない子がいるかもしれません。
その場合は、子どもは
興味があっても、習いたい!
という意思表示は出来ません。
親はもちろん、ピアノ教室の
存在を知っています。
けれど、子どもが
やりたいと言わないので
コーチングの考え方通りにいくと
ピアノは習わず仕舞いになります。
こういうことは、
気が付かないだけで
実は、意外と起こっている
のではないかと思います。
では、このままでいいのかというと
そうではありません。
憲法では、教育の義務
について書かれています。
よく勘違いされることがありますが
この義務というのは
勉強しなくてはいけない
という子どもの義務ではありません。
子どもに普通教育を受けさせる
という大人に課された義務です。
つまり、大人は子供に対して
教育を受ける機会を
提供しなくてはいけません。
そして、普通教育とは
学校教育だけでなく
習い事も含まれます。
さっきの例で言えば
子どもがピアノに興味があることを
日頃の姿の中で感じ取り
ピアノ習ってみる?と
聞いてあげる義務があります。
義務があります、と書きましたが
義務=have toなので
コーチング的に言えばNG行為です。
ただ、いかにコーチングは
want toだけでいい!
がモットーとはいえ
さすがに、憲法や法律は
遵守しなくてはいけません(笑)
want toだから人を殺してもいい
は、ありえないです。
あえて言えば
義務を負いたくなければ
日本から出よう!
がコーチング的です。
ということで
親は日頃から子どもをよく観察し
その子が必要とする
できるだけの教育の場を
提供しなくてはいけません。
もちろん、子どもの気持ちを
すべて感じ取ることは不可能ですし
感じ取っても、叶えてあげられない
場合もあります。
しかし、子供のことを知ろう
と思うことは、色んな面で重要です。
また、子どもが興味を示さない場合には
親主導で色んな環境を提供することも
とても良いことだと思います。
お父さんがサッカーやってたから
子どもにもサッカーをやらしてみよう
と提案するのもアリでしょう。
この提案するという行為は
親の願望でやらせるというのとは
全く違います。
あくまで、提案であって
やるかやらないか
続けるかどうかは
こどものwant to次第です。
厳密に言えば
提案する時は、親の願望が
少なからず入っているかもしれません。
自分はサッカーであまり結果を残せなかった。
でも、この子ならいい選手になるかもしれない。
このような願望は、親なら抱いて当然です。
親の願望はNGだと書きましたが
結果的に子どもがwant toになって
サッカーを習い、続けてくれればOKなのです。
コーチング的にNGなのは
サッカーを習えば将来役に立つ、
必ずレギュラーになってほしい
という一方的な願望をもとに
子どもがwant toでもないのに
習わせ、続けさせるという行為です。
この違いをきちんと認識する必要があります。
以上、習い事をコーチング的に
考えてみました。
決して特殊な考え方ではなく
多くの人が共感できる
あるいは、すでに実践している
考え方ではないかと思います。
うちの教室に体験授業に来た保護者の方も
ほぼ全員が、終わった後
「どうだった?やってみたい?」
と、子どもに聞いています。
体験授業に来た動機はどうであれ
子どものやりたい、という意思を
きちんと確認されています。
指導する側としては
最初のwant toの気持ちが
いつまでも持続するように
頑張るしかありません。
ただ、残念ながら途中で
have toになってしまう子も
中にはいます。
本当にhave toにってしまった時は
すぐに辞めて、他のことをやりましょう!
辞められるのは寂しいですが
他にやりたいことがあるなら
喜んで送り出します。
ちなみに、親が辞めさせてくれない
と打ち明ける子もいますが
なら、先生が頼んでもいいよ?
という会話をすることもあるので
その時は、よろしくおねがいします(笑)